― 廣峯神社 ― 肆
ひろみねじんじゃ
2021年2月8日 15:00 御参拝
―36話―の続きです。
地養社より小道を挟んだ左手の境内摂社
蛭子社です。
廣峯神社のホームページを見ると
となっていました。
神額には蛭子大神と書かれており、扉には皇室の紋章 〝十六葉八重表菊紋〟が彫られています。
少し見づらいので、アップに・・・よく見ると西宮神社と書いています。
福男で有名な西宮神社よりの勧請なのでしょう。
ついでに西宮神社のホームページを見ると、〝天照大御神、蛭子大神、素戔嗚尊〟の三神は日本書紀本文によれば御兄弟の神と言われています〟と書かれてました。
素戔嗚尊 の兄弟神と言えば、三貴神である天照大御神・月読命・素戔嗚尊だと思っていましたが、念のため日本書紀を読んでみると―天照大御神の次に生まれたのが蛭子でした。三年経っても足が立たなかったので天磐櫲樟船に乗せて、風のまま放流した。次に素戔嗚尊を生んだ。― とちゃんと書かれていました。
〝十六葉八重表菊紋〟と言えば皇室の紋章、蛭子大神と皇室の関係とは?
日本書紀では、兄弟神でした。
古事記では国生みの時、蛭子は不具の子となって生まれたので葦船に乗せられてオノゴロ島から流されてしまいます。
その後、天照大御神・月読命・素戔嗚尊(三貴神)は伊弉諾尊が黄泉の国からの帰りに穢れを払おうと禊をした時に生まれた神々なので順序で行くと、蛭子は兄または姉となります。
天照大神は皇祖神ですので、その兄弟神となると皇室との関係は必然となるのでしょう。
記紀は・・・嘘か誠かなんて関係ない書物で、ざっくり読むのがいいです。
秀真伝(ホツマツタエ)では、イザナギ イザナミの第一子がワカヒメ、またの名をヒルコ。 私は、やっぱりこっちが腑に落ちるのです。
勝手な思い込みですが、蛭子は神戸の生田神社の御祭神でもある稚日女尊だと思います。
― 蛭子とエビス神を同一視する説は室町時代から起こった新しい説のようです。
大国主や事代主と言う名は神の役職名のようなものだと聞いたこともありますので、
七福神のエビス神や事代主命は、違った神様なんだと勝手に解釈しています。 ―
標高約300m こんな展望です。
本殿の裏です。
九星気学のそれぞれ星が書かれており、その下に丸い穴が開いていました。
お賽銭箱がなかったので穴に小銭をそっと入れて、お願い事をするつもりがお願い事を考えている間になんか終わってしまった。
ここから本殿右側の摂社から奥ノ院へと
廣峯神社編はまだつづきそうです・・・