― 廣峯神社 ― 参
ひろみねじんじゃ
2021年2月8日 15:00 御参拝
―35話―の続きです。
官兵衛神社 左の境内摂社
地養社です。
祭神 蘇民将来(そみんしょうらい)
この神社、もう見た目で何かしらの雰囲気が感じられます。
蘇民将来とは日本の各地に伝わる伝説の人物
〝スサノオノミコトまたは牛頭天皇が、一夜の宿を借りようとしたところ、裕福な弟の
巨旦将来(こたんしょうらい)には断られましたが、貧しい兄の蘇民将来には迎えられて粟飯などを御馳走になりました。
そこでお礼にと「蘇民将来之子孫」とわかるように茅の輪を腰に着けていれば疫病を免れると約束されます。
その後疫病により蘇民将来の子孫以外の村人は亡くなってしまいましたが、蘇民将来の子孫は幸せ?裕福?になりました〟
簡略した逸話ですが、こんな感じで間違っていないと思います・・
スサノオノミコトまたは牛頭天皇が疫病を流行らせたのではないと思うのですが、牛頭天皇は本来疫病神であったとの記述が見受けられました。疫病もまた神とするのは日本だけなのでしょうか?
巨旦将来一族は牛頭天皇に蹴り殺されたとの説もあるようです。 怖いですね・・・
今でも「蘇民将来・・・」と書かれた護符は、厄病を除き福を招くとされスサノオノミコト(牛頭天皇)を祀る寺社に多くあるようです。
面白い話で、その護符の裏面には、「セーマンドーマン」と呼ばれる五芒星と格子の九字紋が書かれているそうです。(伊勢方面だけかも知れません)
五芒星がセーマンで、安倍晴明(あべのせいめい)
九字紋がドーマンで、蘆屋道満(あしやどうまん)
が由来とも・・・面白いですね。
―35話―で黒田家を支えた廣峯神社の社家も陰陽道との関わりがあったようですので、ここ廣峯神社に対する興味がますます湧いてきています。
また、岩手県では例年この説話をもとにした蘇民祭というお祭りが行われていると聞きました。
ふと気づいたのですが、似たような話が聖書にもあったような記憶があったので調べました。
― 傷のない一歳の雄の羊、その血を取り羊を食べる家の二本の門柱と鴨居に塗らなければならない・・・・わたしはその血を見て、あなたがたのところを過ぎ越す。わたしがエジプトの地を打つとき、滅ぼす者のわざわいは、あなたがたには起こらない ―
― 傷のない子羊の血が、家の門柱と鴨居に塗られた家は神のさばきが過ぎ越す。神の警告を聞かなかった家は神のさばきを受ける ―
比喩的な表現は違いますが、内容は酷似しているように思いました。
二本の門柱・鴨居・血を見る(赤い色)
これはある神社によくみられる鳥居ではないでしょうか?
廣峯神社編はまだ続くので、今日はこのあたりで失礼します
ありがとうございました!