LIFE LOG(今日の夢はどんな夢?)

今日の夢はどんな夢?

記憶から消えない夢達を現実に追ってみた・・・

― アワヒメを追って 71話 ―

― 絵島 ―

      えしま

 

2019年9月8日 13:45

兵庫県淡路市岩屋

イザナギ イザナミの二柱の神は〝天の浮橋〟に立ち、海に矛を突き立てぐるぐるとか

き混ぜました。

そして、矛を引き上げるとその矛から海水を含んだ塩がしたたり落ち凝り固まって島と

なりました。

その塩が固まってできた島を〝おのころ島〟といい、一説ではこの絵島がおのころ島で

はないかといわれているそうです。

 

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砂岩で出来たこの島、もとは陸とつながっていたのですが、長い年月をかけて波風に削

られこのような島となったそうです。

 

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よく見ると島の頂上に鳥居があります。

島は立ち入ることが禁止されているので、頂上の様子はよくわかりません。

祠のようなものがあるのかな?

どなたがお祀りされているのか調べてみました。

 

平清盛が現在の神戸市兵庫区に貿易の為、港を築造しようとしますがうまく行きません。

どうすればうまく工事が進むのか陰陽師に占ってもらいました。すると陰陽師は〝海

中の龍神の怒りを鎮める為に30人の人柱を海に沈めるのが良い〟と助言をします。

それを聞いた清盛はすぐに生田に関所を設け人柱のために旅人を捕えました。

それを見かねた〝松王丸〟平清盛に気に入られ側仕えをしていた少年)は清盛にその

30人の代わりに自分が人柱になると申し出ます。

清盛は初め聞き入れませんでしたが、幾度とない〝松王丸〟の申し出に清盛もどうする

ことも出来ず〝松王丸〟は人柱になることを許されます。

そして〝松王丸〟は石の櫃に入れられ千人の僧侶の読経の中、海の底へと沈んでいくの

でした。

 

こんな悲話があったなんて・・・

 

絵島にお祀りされているのは、その〝松王丸〟です。

 

この絵島は和歌を詠む名所であり、月を愛でながら平家による歌会がよく催されていた

ようです。

 

〝千鳥なく 絵島の浦に すむ月を 波にうつして 見るこよいかな〟 / 西行法師

 

本日もお付き合いいただきありがとうございました!